会長挨拶

 このたび「第26回日本自己血輸血学会学術総会」を平成25年3月8日(金)・9日(土)の2日間、KKRホテル大阪において開催させて頂くにあたりご挨拶申し上げます。
 同種血輸血の感染症に対する安全性は高まったとはいえ、輸血による非溶血性副作用を認めているのが現状です。一方、自己血輸血はアレルギー反応及び免疫反応を回避できます。さらに高齢化社会になり、今後献血者の減少は否めないことより、待機的手術では自己血の必要性がますます高まると思われるともに、また本年度より自己血貯血料が増額改定されたことも追い風でしょう。患者は同種血輸血に抵抗があっても自己血に対して抵抗のある方はまずいません。日本は世界的にも最も自己血輸血の環境が整っていますが、決して現在に留まることではなく慎重確実な発展を継続していくべきと考えております。
 学会を開催するにあたって、“自己血輸血の実践とその未来”というテーマを掲げさせて頂きました。各科での貯血式、回収式、希釈式の適応及び結果より現在を検証し、今後の将来に発展すべきことは何かを明らかにしたいと考えております。第9回学会認定・自己血輸血看護師認定試験も開催致します。
 会場のホテルは「大阪城に恋する」というだけあって目の前に大阪城が見渡せ、学会の時期には満開の梅が皆様を迎えてくれると思います。併せて浪速(なにわ)の食文化にも触れていただきたいと存じます。
 多くの皆様が学術総会にご出席下さることを心からお願い申し上げます。
平成24年7月吉日
第26回日本自己血輸血学会学術総会会長
関西医科大学付属滝井病院整形外科准教授・輸血部部長
徳永 裕彦
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