第40回日本自己血輸血・周術期輸血学会学術総会の開催にあたって

2026年10月
第40回日本自己血輸血・周術期輸血学会 学術総会会長
横浜市立大学附属市民総合医療センター輸血部 部長
野﨑 昭人

第40回日本自己血輸血・周術期輸血学会学術総会を、2027(令和9)年6月18日(金)、19日(土)の2日間、東京都千代田区の砂防会館別館 シェーンバッハ・サボーにおいて開催いたします。第40回という記念すべき節目の学術総会をお預かりすることは、大変光栄であり、身の引き締まる思いでございます。

今回の学術総会のテーマは、「究極のチーム医療である輸血療法~自己血輸血をあらためて考える~」です。

輸血療法は、単に血液製剤を投与する医療行為ではなく、適応の判断、採血・製剤管理、検査、保管、手術室での運用、副反応への対応、そして患者安全の確保に至るまで、多くの職種が連携して初めて成り立つ医療です。その意味で、輸血療法はまさに「究極のチーム医療」と言えます。

なかでも自己血輸血は、貯血式、希釈式、回収式のいずれにおいても、主診療科、麻酔科、輸血部門、看護部門、臨床検査部門、臨床工学部門、手術室スタッフなど、多職種の協働を必要とします。同種血輸血の安全性が大きく向上した現在において、自己血輸血の位置づけは以前とは変化していますが、周術期医療、患者安全、血液資源の有効活用という観点から、その意義をあらためて見直す時期に来ていると考えます。

第40回を迎え、新体制のもとで開催する本学術総会では、自己血輸血の歴史を振り返るとともに、現在の医療環境における役割と課題を整理し、これからの自己血輸血・周術期輸血医療のあり方について議論を深めたいと存じます。医師、看護師、臨床検査技師、臨床工学技士をはじめ、輸血療法に関わる多くの職種が一堂に会し、患者にとってより安全で質の高い輸血医療を実現するための学びと交流の場となることを目指します。

本学術総会では、会場での発表・討議を大切にしつつ、総会長講演、理事長講演、シンポジウム、共催セミナーなど一部の演題については、学術総会終了後にオンデマンド配信も行い、より多くの会員の皆さまに学びの機会を提供できるよう準備を進めて参ります。

会場となる砂防会館別館 シェーンバッハ・サボーは、東京都千代田区平河町に位置し、全国からご参加いただきやすい交通至便な会場です。学術的な議論のみならず、施設や職種を越えた交流を深める機会にしていただければ幸いです。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。