第39回日本自己血輸血・周術期輸血学会学術総会の開催にあたって

2026年1月
第39回日本自己血輸血・周術期輸血学会 学術総会会長
弘前大学医学部附属病院輸血部長
玉井 佳子

第39回日本自己血輸血・周術期輸血学会学術総会は、2026(令和8)年6月12日(金)、13日(土)に青森市のリンクステーションホール青森で開催いたします。歴史ある本学術総会を主催させていただくことは、大変光栄であり、身の引き締まる思いでございます。

今回の学術総会のテーマは、「周術期のPBM戦略~安全で効果的な自己血輸血の実践~」です。WHO(世界保健機関)は、PBM(Patient Blood Management)を「患者の転帰を改善し、同種血輸血の必要性を減らすための、エビデンスに基づいた多職種連携のアプローチ」と定義しています。献血人口の減少、高齢化社会の進展や医療資源の限界が叫ばれる中、世界的にPBMの重要性はますます高まっています。

同種血輸血の安全性は格段に向上しましたが、貯血式・希釈式・回収式自己血輸血は、周術期のPBMに重要な役割を果たすはずです。しかしながら、世界的に自己血輸血は衰退の一途をたどっています。今こそ日本から、自己血輸血の有用性をアピールしましょう。安全で適切な自己血の採取と管理、返血のタイミング、そして患者個々の状態に応じた戦略的運用は、患者の術後回復に寄与し、医療資源の有効活用につながります。

本学術総会では、PBM戦略における自己血輸血の在り方について、活発な議論を行いたいと考えております。特に、産科、整形外科、外科の主診療科のみならず、麻酔科、輸血部門、看護部門、臨床工学部門、リハビリテーション部門など、多職種が連携して「自己血輸血」に取り組むことの重要性を再認識し、チーム医療の視点からのアプローチを深めたいと存じます。

新型コロナウイルス感染症まん延に伴うWEB開催後は広島、東京、名古屋と大都市での開催が続きましたが、今回は本州最北端の青森市での開催となります。遠方ではありますが、6月の青森は緑あふれる良い季節です。豊かな自然と歴史、文化に恵まれた地であり、海の幸、山の幸に恵まれ美味しい食べ物がたくさんございます。学術的な交流のみならず、地域の魅力にも触れていただき、心身ともにリフレッシュしていただければ幸いです。

最後になりますが、本学術総会の開催にあたり多大なるご支援とご協力を賜りました関係各位に、心より御礼申し上げます。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしています。