1) |
全血冷蔵保存:
自己血を全血としてそのまま4−6℃で冷蔵保存 |
2) |
MAP 赤血球と新鮮凍結血漿(FFP)保存:
自己血を赤血球と血漿に分離した後、赤血球にMAP液(保存液)を加え冷蔵保存、血漿はFFPとして冷凍保存 |
3) |
冷凍赤血球とFFP保存:
自己血を赤血球と血漿に分離した後、それぞれを冷凍保存し、手術当日に解凍して使用 |
長所 |
手術前の自己血採血が必要ありません。採血した血液も新鮮です。患者さんの血液が薄まっているので、手術中の出血量もみかけよりすくなくなります。 |
短所 |
1回だけの採血なので、採血できる量に限界があります。麻酔をかけてから手術が始まるまでに時間がかかることも問題です。 |
長所 |
心臓手術のように大量に出血する手術や、人工膝関節置換術などのように手術中はほとんど出血がなく手術後にだけ出血する手術には有効とされています。 |
短所 |
回収した血液に細菌や脂肪が混じる危険があります。また、癌細胞が全身に広がる危険性があるため、癌手術には使用できません。 |
長所 |
特別な器具や装置を必要としないので、どの病院でも実施可能です。 |
短所 |
1週に1回自己血採血を行うため、貧血が進行する場合には、必要な血液量(貯血量)を用意できないことがあります。 |
長所 |
MAP加赤血球は42日間保存可能です。 |
短所 |
大型遠心機が必要なため、どの施設でも行える方法ではありません。 |
長所 |
凍結した赤血球は10年間使用できるので、手術に先立って数か月も前から何日にも分けて採血できるため、大量の貯血も可能です。また、使用する血液は新鮮です。 |
短所 |
特別な設備を必要です。また、冷凍や解凍などの操作も簡単ではありません。したがって、一部の施設でしか行っていません。 |
がついている項目は「Adobe
Reader」が必要です。 お持ちでない方は、右のバナーからダウンロードしてください。 |
 |